2014-01-01から1年間の記事一覧

一杯のチャイ

トルコ人はやたらにチャイを飲む。チャイといっても、インド式のスパイスの入ったミルクティではない。ミルクもスパイスもいれない紅茶で、たいてい小さなグラスに注がれて砂糖を入れて飲む。アップルチャイもかなり主流のよう。カフェじゃなくても、市場や…

男の見分け方

イスタンブールで印象的だったのは、街中にいる男性の数。宗教上、やはり女性が社会に出るのが少ないのか、、と思ったけれど、女性も普通に街に結構いる。ただ、それよりも男性が多い。店などで働くのは圧倒的に男性。ショップやカフェの店員などは日本では…

夜明けのブルーモスク

12月は移動が多くて荷造りをして、戻っていて洗濯をして、、の繰り返しだった。この12年くらいは本当にこの繰り返しだったのだけれど、この2ヶ月ほどは移動が少なかったので、久々だなぁと思っていたのだけれど、最後の移動先へ向かう飛行機の中でハタと思…

ちらちらりのメモ

店の最終SALEで、お買い上げくださった人にプレゼントしようと思って、メモ帳を作ってみた。 ノートや方眼紙など店にあった紙を切って、途中にカラフル包装紙を挟み込んで、表紙はタイで買ってきた手漉きの紙。 友人につくってもらったハンコをオモテウラに…

まる餅のススメ

年末のセールの日に、同時開催で餅つきを提案した。今年の正月に餅をついたら叔母がはまって、毎朝食べるようになったらしく、年末には大量に作りたいというので、人手があるセールのときにやればみんないる。セールは二回目でそこまで忙しくならないし、セ…

散歩のついでにタリンタリン

バルト三国というと、ちょっとロシアが絡んでそうな、でもそれぞれの名前もでてこない遠い国という感じだろう。最近人気のフィンランドの首都ヘルシンキから船で2時間くらいで、バルト三国の一つであるリトアニアの首都タリンに着くことは意外と知られてい…

儀式

お日様があたり 鳥や風の音がきらきらと細胞に触れるとき この家で暮らすことの 喜びと幸せを感じ 何事もできるような ゆるゆると、しかし伸びやかな 清々しいものを感じるのである。 お日様が陰り 言いようもない空の暗がりと ぞっとするような冷たさが 足…

マティスさんと木梨さん

いろいろな種類の表現があるけれど、色がぶわぁぁぁっとあふれだすものと、シンプルだけれど手の感触が伝わる線がうにょうにょと伸びていくもの、ああ、もう楽しんだ―っというのが満ち溢れているのが大好きだ。 マティスの切り絵を見た時にも、印刷された本…

10円玉と王子様とヨンレンジャー

へんてこ展が終わるころに訪れた小さな王子さま。おばあちゃんから頂いたというぴかぴかの10円玉を、マジシャンのような動きでポケットからだして、何度もみせてくれました。マジックショーが終わった後、パシパシまつ毛のシュットを気に入ってくれて、袋に…

夜行列車(タイ編)

バスは安いけれど、交通渋滞に巻き込まれることがあるから、確実に行くなら電車。というのが多くの日本人の感覚じゃないだろうか。 タイでは今やLCCもたくさんあるし、路線によってはバスも日本並みに美しくしかも安い。チェンマイーバンコク間は選択肢が多…

暗闇のホーム

昔、ベルリンからハンガリーに向かう途中でチェコのプラハで乗り換えた。たしか、プラハ着が21時くらいで、プラハ発が23時くらいというコース。 時間はあるのに、チェコのお金をもっていない私は売店で何かを買うことも出来ず、ベンチでぼーっと座っていた。…

舌の経験値

以前、飛行機で隣に座った北欧人らしき若い男子が、日本茶を頼んだなんとミルクを入れておりました。とはいえ、私も一応英国での生活経験がございますので、これくらいでは驚きません。以前、英国人宅で烏龍茶が出された時に、「ミルクとお砂糖はどうする?…

贈りもの

届ける先の人の顔が ぱぁっと明るくなるように ふわっと目尻がさがるように するすると口元がゆるむように ねぇねぇ見てみてと声をだしてみたくなるように するり自分の心の中にしまい込みたくなるように ただそれだけのために その瞬間はみえないけれど そ…

あったかいグレー

一人旅で行ったことの無い場所に到着するなら絶対明るいうちに、と心がけてるのに、なぜかやってしまう夜到着。 ロンドンからフィンランドの第二都市タンペレへ向かった時、着いたら23時近かった。 小さい空港だから、荷物取ったらすぐ外に出てしまい、中央…

It"s a beautiful day!

2007年の夏、私は旅に出た。いろいろ理由はあったけれど、日程を決める上で一番大事だったのはフィンランドのユバスキュラで開かれるデザインセミナー"It's a beautiful day!"だった。ロンドンからタンペレに飛び、そこから電車でユバスキュラに一人で向かっ…

ぞぞぞセンサー

治安が悪いとか良いとか、多くの人が海外にいくときには気にすることで、私も一人で行くにはまだちょっと、、という場所がたくさんある。10歳の頃、バンコクに住むことになったとき、当時まだ今のようにタイが人気の国ではなくて、一般的には、衛生もよくな…

刺繍とおばあちゃんの世間話

とある夏。 私と友人はブダペストの、公園のなかにあるフリーマーケットで待ち合わせをした。私はベルリンから電車で先に到着していて、彼女はロンドンから飛行機でやってくる予定だった。あとで考えると、なんとも無謀な話ではあるけれど、とても天気がよく…