学習しない生き物

先日、久々に小説を買った。ゆっくりと読むひまがなかったので、しばらく放置していたのだけれど、先日、電車で読もうと連れて行ったのだった。

そして、帰り道。久々の小説に夢中になっていたらしく、ぱっと顔をあげるとしらない駅。いや、聞いたことがあるような気もするけれど急行が止まる駅じゃない。私は何に乗ったんだ?あれ?と、ドキドキしながら、冷静に考えた。終電近くになると、あるところまでは急行だけれど、その先は各停になる「区間急行」というのがあって、それだな、、そして私は乗り過ごしたんだな、、あははと、頭が動きはじめたころ、次の駅に止まったので降りた。

人気の無い、各停の夜の駅はなんとも寂しい。都会行きの最終電車は早いから、もう終わってるかもしれない、と思いながら、誰もいない反対側のホームに回ってみたら、20分後に最終列車がくる。しかし、2駅くらいしか行ってくれない。改札が両端にあったので、てくてく歩いていってみるものの、どう見てもタクシー乗り場なんてものもない。

二駅分すすめば、タクシー代がましになるはずだから、電車を待つことにした。誰もいないホームでは、自動販売機が輝いて見えた。ホットミルクティを買って暖まりながら、ホームでぽつん。夜中だからか、アナウンスも無く電車が入ってきたときは、ありがとー!と叫びたくなった。迷子になったメイが猫バスに迎えにきてくれたときって、こんな感じかなとぼんやり思いながら。

終着駅には小さなタクシー乗り場があり、冷えたミルクティの缶を持ちながら、無駄な動きで身体を暖めながら待つこと10分弱。ああ、これで家に帰れる!と安堵したのもつかの間、駅に自転車を置いている。終電までは自転車置場は空いているはずだから、ぎりぎりいけるはず、いけるよね、いけてよね。と思いながら、どんどんあがるメーターを横目に見ながらヒヤヒヤ。その日は、お財布にまぁまぁ入っていたけれど、以前、夜中にお金があまりなくて「◯円以上行きそうになったら、途中下車せねば」とにらめっこしていたのを思い出した。しかし、終電まであと5分くらい、というところで着いたので、セーフ。日付が変わって1時間くらいして、ようやく家に着いた。ちょっと遠回りだったぜ。お酒ものんでないのに、おかしいなぁ。

人生珍道中だらけだけど、ここ数日、様々な友人たちから珍道ネタを聞いていて「お互いいい加減にせななぁ」と言ってたのに!
そして、翌朝。「反対方向の電車にのっちゃった!」という別の友人の一報。ちーん。

ちなみにイギリス滞在時もひどかったので、つたない英語で伝えていたらよく笑われて、「ああ、こういうのは世界共通ネタなのね。」と思ったのと、学習しなさいよ!というときは、英語で「You should learn a lesson! 」というんだ、、ということを学んだ。

んだけれど、経験から学習して賢くならないのはなぜかしら。