欠陥のところ
制作するきっかけには、必ず病んでいるところ、欠陥のところがあるからなのである。つまり、絵を描き始める以前の、絵を描く人の中にある病を治すために制作するのである。
身のまわりにある好きなものだけを描いているから。クツでもスタジアムジャンパーでもね、作品にすると命のない冷たいものが体温をもつようになるんです。その落差がおもしろい。
真っ白いケント紙だとまぶしすぎるんですよ。腕が緊張して線が死んでしまう。
美的感覚が一人ひとり異なっていることが、人間の個性の源になっている。
記憶と思考はコンピューターにもできるけど、閃くっていうのはまだ数字におきかえられないことだから貴重だよ。
−日比野克彦さんのことば